自分に軸を持て
タイトルの通りのセリフを度々聞きますね、自己啓発系の本などで言われてそうなセリフですね。
以前は私もよく自己啓発の本を好んで読んでいた時期がありましたが、今はもう一切読みません。
だってどれも同じようなことばかり書いていますからね(笑)。
とはいえ、自分の中に軸を持つって大事なことだと思うんです。
この言い方、抽象的なのでもっと具体的に言います。
他人と比べない、ってことです。
他人と比べるとしんどいです。
例えば結婚。
昔ほどではないにしろ、日本社会では結婚してこそ一人前かのような価値観が未だに蔓延っていたりします。
年齢が上がるほど、田舎へいくほどそうかもしれません(もちろんそうとは限らない場合があるので、あくまで一般論として述べます)。
何故だかよく分かりませんが、40歳を過ぎても独身だと問題人物扱いをされかねないので、その年齢までに焦って結婚する人たちもいます。
冷静に考えると分かるのですが、結婚に関心がないので単に結婚をしないという人も沢山いるわけで、その人たちが全て問題人物かというと、そんなわけないでしょう。
しかし、周りからの視線を恐れて特に望んでもいない結婚をするために、いわゆる婚活をして結婚をするわけです。
婚活ビジネスもそのあたりの人間心理を上手く利用しているなあと思います。
特に女性の場合は出産のリミットという事実もありますから、それを利用して焦らせるわけです。
婚活ビジネスを静観していると、巧みに、特に女性にお金を使わせようとしています。
結婚紹介所へ入会する以外に、身だしなみをちゃんとしましょうということで、ファッション・ヘアメイク・エステや料理・マナーなどの花嫁修業的なものや、今の女性はファイナンシャルリテラシーもないといけませんということでマネーセミナー等で勉強させるなどなど。
婚活する女性たちはほとんど真面目なのでその通りにこなそうとし、お金を使うのも惜しみません。
このビジネスモデル自体は特に問題ありませんし、ここで身に着けた知識経験などは決して無駄になりませんからとやかく言うつもりはありませんが、不安感を募らせ煽るようなやり方には少し疑問を感じざるを得ません。
話を戻しましょう。
ここまで頑張って結婚しようと頑張るのは、他人と比べるからなのです。
「え、まだ独身なの?」
そう後ろ指さされるのが怖いから、周りは結婚しているのにまだ自分が独身だということが恥ずかしいから、特に望んでもいない結婚をしようとする。
そういう人は沢山いるでしょう。
それをして結果幸せなら問題ありません。
未来のことなんて誰にも分かりませんから、想定外の結果が待っている可能性はいくらでもあります。
ただ、他人と比べて選択した結果、幸せを感じることができなければ、ただ後悔するだけです。
他人に軸を置いた分、後悔の度合いは大きいでしょう。
一方自分自身に向き合って選択したことであれば、結果がどうあれ後悔することはゼロではないにしろ少ないと思います。
とはいえ人間ですから、他人の目は気になります。
それでもここは一旦冷静になってみる必要があります。
あなたの選択、それ本当に自分で納得していますか?